年齢を重ねるとともにエネルギー需要は低下し、食習慣も変わります。たとえば、肉を食べる量が減ります。同時に、L-カルニチンおよびL-カルニチンを作るために必要な栄養素を食事から摂取する量が減ります。内因性合成が減少することは研究者からも指摘されています。年齢とともに身体のさまざまな部位でL-カルニチンが減少することは、文献にもよく記載されています。この結果として生じる、L-カルニチンレベルの低下を原因とするエネルギー代謝低下を、L-カルニチンのサプリメントを取ることで回復できます。
研究:(参考文献)
- ラットでは、L-カルニチンのサプリメントと運動によって一部のミトコンドリア機能の年齢による衰えが回復する。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18948552
- 老齢の卵巣摘出ラットでは、食事からL-カルニチンを補足すると骨代謝回転が抑制され、骨ミネラル濃度が改善する。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18539446
- 老齢の卵巣摘出ラットでは、L-カルニチンが肝臓のアルファトコフェロールを増加させ、肝臓と血漿のトリグリセリドを低下させる。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17368883
- 卵巣切除ラットでは、食事から摂取したL-カルニチンにより、脂肪とアルファトコフェロールのリンパ系吸収が改善する。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15795429
- 老齢ラットでは、食事から摂取したL-カルニチンが肝臓のカルニチンアシルトランスフェラーゼを刺激する。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11799139
- 老齢ラットのT迷路での学習機能に対するL-カルニチンの効果。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11395170
- L-カルニチンL-酒石酸塩の補給は、中年男女において激しい運動からの疲労回復の生化学的マーカーに好ましい影響を及ぼす。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20045157